40代 / 男性 　2025年2月3日 公開

治療前

治療後

患者さんは30代男性です。ご来院時に食いしばりが主な原因と考えられる骨隆起(歯槽隆起)もみられ、同時に歯茎の退縮によって歯の根面が露出したことによる虫歯がありました。
歯軋りを止めることは難しいため、症状緩和としてナイトガードとよばれるマウスピースを睡眠時に使うこと、自費治療では咬筋に対してボトツクスを用いる治療があること、この点を踏まえて次の治療計画を提案しました。

(1) 根面欠損は保険治療のコンポジットレジンを充填
(2) 歯軋りの症状が改善しない場合はナイトガードの作成
(3) ナイトガードで結果が出ない場合はボトックスも考慮

患者さんの同意を得て今回は、保険治療の範囲で (1) を行いました。

治療ステップ

治療ステップ1根面の虫歯の治療

歯茎が下がったことで歯の根の表面(根面)に虫歯があります。この虫歯を除去し、レジン充填により歯を修復します。 同時に腫れて出血もみられる歯周組織に対しても、歯周病治療をおこないます。

治療ステップ2虫歯治療とレジン治療

下の前歯4本の歯茎部の虫歯を除去。コンポジットレジン充填で治療しました。また赤くブヨブヨとしていた歯茎も引き締まり、健康的なピンク色に改善をしていることがわかります。